※本インタビューは、ご協力いただきました方の教育への思いなどを出来る限りそのままお伝えするため、インタビュー内容は基本的に当日の会話そのままを掲載しております。またインタビューの質問は、事前に教材会社へは伝えておらず、本番一発勝負で行いました。是非、教材を作る側の生の声をお楽しみください。 通信教材会社インタビュー第一回 Z会 大学受験事業本部 教材管理部 部長 高橋さん
−−創業のきっかけは何ですか?
「1931年新宿の近くで、当時英語教師だった創業者が英語の実力をしっかり身につけるにはどうしたらいいか、ということを色々考え、一度書いたものを添削する(赤字を入れる)というものが有効だということを見つけたのがきっかけですね。」
−−創業は東京のようですが、静岡県長泉町(現在の本社)移転のいきさつをお聞かせください。
「東京から長泉町にくる前に、修善寺(現伊豆市修善寺)を経由しています。修善寺は戦争時の疎開先で、そこで再び通信添削を始めました。ですから元々本社は修善寺にあったわけです。当時は本社と言っても創業者の自宅兼作業場という形で狭い敷地で民家のような社屋でやっていました。ですが、会社がだんだん大きくなってきて、これでは手狭だということになって、1979年に現在の場所(長泉町)へ移転したわけです。」
−−東京、修善寺と当初からずっと通信教育と添削というスタイルなのですか?
「はい、当時から一貫して通信(郵便)を使った添削指導をやってきました。」
−−貴社の理念を教えてください。
「教材サービスで言いますと、本物の学力を身につけていただきたい、ということですね。受験というところは大きくあるんですが、それに向かってしっかりと実力、学力を付けていただいて、そういう中で、学ぶ喜び、楽しみみたいなものを感じてもらいたいと思っています。変にテクニック的なところへ走らずにやるということですね。
土地柄もあると思いますけれど、あまり流行に流されずに、基本的なところ、本質的なところをしっかり教材にも反映させて、じっくり子どもたちとお付き合いをして、知性、感性みたいなものを伸ばすお手伝いをしたいと考えています。」 −−受験を控えている高校コース(大学受験コース)などにも学ぶ喜び、楽しみみたいなものが成り立つんですか?
「充分に成り立つと思います。成り立つと言いますか、むしろそういう興味、関心があれば勉強できる。何だか目標が定まらず、やっていてもあまりおもしろくないものを無理矢理やるというのは、きつい、辛いというだけですし、そうではなくて、やはり勉強、学びの中に少しでも喜び、楽しみ、驚きみたいなものを感じてもらいたいというところは全体(教材)にありますね。
単に成績が良ければいいとか、合格すればいいとか、そういうことではなくて、高校範囲なら高校範囲、中学範囲なら中学範囲でそれぞれ知る、学ぶ喜びを味わってもらいたい。そしてそれができる教材になっています。」 −−それでは次は、Z会さんの各教材についてお伺いします。
「はい。」
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